『他の作品(劇場版、テレビ版)との比較』
全話を通じての、評価です。
「女神さまっ」は、藤島作品のなかで、もっとも長く続いたシリーズであるだけに、
絵柄とノリが、時期によって、全く異なります。
そのため、どの時期の「女神さまっ」が好きであるかは、人によって、異なるでしょう。
個人的には、劇場版の時期の「女神さま」が一番好きです。テレビ版では、女神すぎてます。
これに対し、この作品は、映像作品のなかでは、ベルダンディーの人間臭さが、一番際立っています。
この時期のノリが好きな方は多いようです。私も、概ね好きではありますけれども、
最終話に関しては、少し、なじめません点がありました。
というのも、女神と人間との恋愛というテーマについてですけれども、
劇場版では、ベルダンディーが、女神である自分の人間的な嫉妬の感情に葛藤するという件と、
圭一が、それゆえにベルダンディーを愛するという微妙な心理描写が、
短い言葉のやり取りで、見事に表現されていました。
しかし、OVAでは、同一個人における神的なものと人間的なものとの葛藤が、人間臭さの
側に、あまりにも特化されているように感じたのです。
その点だけ、私は受け入れにくいものを感じました。だから、星4つです。
それ以外の点は、よくできていると思いますし、OP・EDともに、心に残る名曲です。