『ゆったりとしたやさしい時間をくれる』
舞台はテラフォーミング(惑星地球化)された水の星アクア(火星)の街ネオ・ヴェネツィア。一人前の『ウンディーネ』を目指す少女『水無灯里』を中心に、会社の先輩である『アリシア・フローレンス』や他会社の友達『藍華.S.グランチェスタ』らとの仕事や訓練、また日常をまったりと描いた物語。
キャラクターの個性がはっきりしていて、そのなかでも主人公の『水無灯里』(みずなしあかり)の見ていて恥ずかしくなるようなキャラクターは、この漫画の人気の源であると思います。『ARIA』のなかでは季節がしっかりあって、その季節折々の話や灯里が出会う不思議な話、友達で互いに高めあう仲の藍華やアリスとの合同練習の話など、とってもゆっくりした時間を与えてくれます。
基本的に1話完結で、ゆったりとした時間が流れています。しかし、灯里や周りの皆が時間とともに成長していく過程も描かれており、最後には・・・。灯里はなんでもかんでも素敵!といつも楽しむ性格で、それが大多数の読者に感銘を与えていると思います。これを読んだ人は「何気ない素敵を感じるようになった」とか「素敵という言葉を使うようになった」とか「はひーという言葉遣いになった(!?)」とか「あらあらうふふ」だとか・・・。見ていて心が洗われることとでしょう。
天野先生の描く絵はとても綺麗で、風景はもちろん、ネオ・ヴェネツィアの町並みやキャラクターもすばらしいです。勿論私の書いたこの記事だけではとても良さを伝え切れません・・・OTL。気になってた人や初めて見た人も、ARIAを読んでゆったりとした時間を過ごしてみませんか?ARIAを読むことで今まで見落としていた日常の素敵を発見することもきっとできることでしょう・・・。