『戦争という最大の問題をどうとらえるか』
今作品は二期ではルルーシュの物語として絆を描いたそうですがルルーシュの物語としてはうまくまとめられていたのではないでしょうか。 ただ残念なのがルルーシュ以外のキャラの心理描写がないために理解が難しかったことですね。誰が正義か悪かではなく、誰かの正義は誰かの悪となる。それは騎士団もブリタニア軍も同じ、願いはきっと純粋なものなのに。誰が矛盾してるのではなく皆が矛盾を抱えている、それは戦争そのものが矛盾しているから。 国の為といいながら自国を戦場にし今そこに生きる者を犠牲にするのは矛盾してるし(大切な誰かがいるからその国に価値が生まれる)、誰が為と戦いながらも現実戦争は自分の大切な者を巻き込み殺す(間接的にも)ルルーシュやカレン達は虐げられる日本人の今という現状を見てきているからこそその現状を打破するため力を求めた。スザクはブリタニアからはナンバーズとして、日本人からは裏切り者として行き場がなく軍に入るしかないナンバーズを見てきて、軍人として戦争で簡単に消える命を見てきたからこそ力を求め生徒会の皆がいる日本を戦場にはしたくなかった。そう考えると皆が正義であり正義と正義のぶつかり合いだからこそ難しいのだとわかります。綺麗事だと言えるほど過去だと割り切れるほど大切な人であればなおさら命は軽くはありません。最近の子は命なんて当たり前なのかもしれませんね。命あっての現状で現状次第の命、命と現状のどちらもが大切なのでしょう。アニメで戦争を描くのなら意味あるものを描いてほしい。視聴者がただのキャラ贔屓や一方だけの見方しかできないのなら日本がまた戦争をすると言われてる意味がわかる気がします。