『踏み越えたら最後』
(総合5/10点)
第十六話「誘惑の罠」★★★☆☆6/10点
地獄流し後の物語という着眼点と未来の可能性を示唆した
締め方に非常に感心しました。子ども好きな大人に対する現代社会の
偏見、呪いの連鎖や波紋に終焉は無い憂鬱さも加味した秀作です。
こういう魅せ方は予想だにしなかったですね。
第十七話「藁の中」★★☆☆☆4/10点
過去と現在を交錯させ、どこまでが現実で真実かと
我々を惑わす展開は興味を惹かれるのですが、
謎めいたまま真相を解明せずに終わってしまった感があり、
いまいちすっきりしなかったのが残念です。
自己犠牲精神など物語の方向性も霞みがちで実に惜しい
第十八話「スペシャルレディオ」★★★☆☆5/10点
深夜のラジオ番組の面白さ、パーソナリティーに憧れる青春時代の
甘酸っぱさという表層的な部分と番組という現実の括りを
ギャップで魅せるなかなか興味深い作風でした。
最後のオチの一捻りも良い意味で予想に反しており、
相変わらず自分しか見えない、利己主義的な怖さを漂わせています。