『庵野氏の人類補完計画?』
新たな物語の序章ですがエンターテイメント作品としてもSFとしてもそして人間ドラマとしても深い作品に仕上がっていて素晴らしい作品だと思いました。
ただ、それらの視点だけで全てを見切れる作品ではないと思いました。
ぜひ『自分があの立場だったら』と「彼ら」の立場になって体験し、自分自身の深層心理を見つめなおしてみてください。様々なメッセージが隠れていると思います。
嫌なことから逃げていませんか?
自分の事だけ考えて生きていませんか?
思いやる心、忘れていませんか?
自分の現実を受け入れていますか?
なぜ傷つくのですか?
何を恐れているのですか?
傷つく事は、あなたの成長に大きく繋がっていることに気付いていますか?
思いを込めて生きていますか?
次回作の『破』は全ての部分で本作品以上に素晴らしい傑作域に及んでいました。映画としても、映像にしても音楽にしても声優さんの演出にしても物語にしてもメッセージ的にも傑作だと確信しています。私は3回劇場へ見に行きました。人間の見返りを求めない、純粋な善意からなる行動に感動しました。
人間は経験と感動のみで成長できます。ですからどんな辛い不幸と呼ばれる経験も、受け入れ、学び取り、今後に活かすことで成長できる。過ちも改めることができる。
その経験と感動(補完)をもたらしてくれる、全ての人間関係は『真の宝』だと思います。その『本当に大切なモノを、今一度思い出してほしい』というメッセージを庵野総監督はより多くの人々へ伝えたかったのかなと思いました。
一人ひとりがそれに気付き、前向きに感謝の気持ちを忘れずに生きようと意識したとき、この世の中はより良い世界になるのではないでしょうか。そこが庵野総監督の人類補完計画のようだと感じました。
その『破』をご覧になる予習としても!まだ見ぬあなたへ本作をオススメ致します!是非ご覧になってみてください!