『これが最後のエウレカセブン?』
私は楽しめませんでした。本作はTV版のパラレルワールドの話です。
その設定はよかったと思います。
続きをやるにしても蛇足感が否めませんし、TV版にしても全50話をということを考えれば
駆け足になってしまうのは目に見えていますから。
一番の問題は既存のキャラクターの扱いです。
特に月光号メンバーの扱いは最低で性格もまったくTV版とは違います。
メンバー全員にある共通した設定があるのですが、これがメンバーに全然マッチしていないのです。
彼らのほかにもちょくちょく既存のキャラクターが出てきます。
どうでもいいような役でも登場するので物語に集中もできません。
デューイがロリコンってのは怒りを通り越して笑いました。
あまりにも既存のキャラクターとかけ離れた設定ならば無理に組み込むよりは
新規のキャラクターに彼らのかわりをさせたほうが何倍もよかったです。
いや、そうするべきでした。確実に足枷になっています。
話が進むにつれ戦闘シーンなどにTV版の使いまわしが出てきます。
そこは書き下ろせよ…といった佳境のシーンで使いまわしです。
物語自体もTV版見ていることが大前提であり、見ていても理解し難いという
見るに耐えないものです。説明などありませんし勝手に解釈して言わんばかりです。
それと、エウレカセブンを象徴するといっても過言ではない
レントンとエウレカの空中のシーンはあんな序盤で使ってほしくなかった。
物語の序盤なのでTV晩に比べるとまったく迫力がありません。
あれは一番盛り上がるところで使ってほしかった…
長くなりましたが、TV版を視聴していることが大前提でTV版を視聴済みの方にも
オススメできないというなんともいえない作品になっています。
これがもしかしたら最後のエウレカセブンだと思うと泣けてきます。