『表現力はすばらしい、が・・・』
作中の、空気を描いたような描写は素晴しいです。さすが、押井守監督といったところです。この点は、個人的には文句のつけようがないと言えます。
が、ストーリーが個人的に受け付けませんでした。伝えたい事柄が陳腐というか・・・言い方は悪いですが、押井氏のオナニーと感じてしまいますね。自分の在りかたを問うような年齢層にはそれなりに訴えかけるモノがあるかもしれませんが、それにしてもこの内容はどうなんでしょうか。原作を読んで感動した一人としては、少しガッカリです。大衆受けを狙ってクサナギとカンナミの関係を強めに描いたのかもしれませんが、それも個人的には歯にモノが詰まったような印象しか受けませんでした。
あと、これは押井氏の責任ではないでしょうが、声優はもっとマシなのがいなかったのでしょうかね?
芸術アニメとしての価値は十分高いと感じたので、★3つという評価です。