『美しい音楽は一日にして成らず』
おしゃれだの、甘ったるいだのいう人は彼等の表面上のイメージだけを消費して、音をしっかりと聞いていないと思う。もちろんおしゃれだし、甘ったるい美メロに、地に足のついていない歌詞。だから、どうした。美しい音楽は一日にして成らず。しっかりとした技巧に裏付けられたround tableの作品がそれを端的に証明している。ただでさえ美しい彼等の楽曲に、Ninoが痛いくらい瑞々しい声をのせてゆく。声がもう1つの楽器だという当たり前のことを彼女は声高に主張する代わりに歌うことで表現する。ここまで音楽に対して真姿に取り組んでいる人々のとびきり美しい作品、音に対する愛情の詰まった作品をたった3000円で買えるという幸せを僕らは喜ぶべきだと思う。