『カラーリングが魅力』
ガルタイガーといえば、このカラーリングなしに語ることはできません。
このカラーは確かに、奇抜なのですが、
見方を変えてみてください。
こいつほど、一目で虎だとわかるゾイドは他にはいません。
コイツの虎っぷりはゾイドいち!なのです。
虎型ゾイドの代表選手は、セイバータイガーでしょう。
セイバータイガーはスミロドンの特徴を取り込んだデザインであるため、
スミロドン型だと勘違いされることはあっても、
なんの予備知識もない人が見た場合、虎だと認識できない場合があると思います。
(色は赤いし、縞模様すらない。)
さて、ここでガルを見てみましょう。
塗装をしなくても、黄色と黒の形成色でお手軽に虎の出来上がり。
オレンジ色のパーツも混ざってますが、これはパーツ分割を減らす工夫。
当時のゾイドは子供向けの玩具として、簡単組み立てられることが求められていましたから、
パーツ数を減らしつつ、形成色だけで虎を再現する。
という難題に対する回答が、これなのです。
3色のパーツの巧みな組み合わせで構成されているので、
安易に暗黒カラーにしようとしても、配色が難しいと思うし、
ガルタイガーの最大のウリである"虎っぷり"を殺すことになります。
なにしろ、旧後期ゾイドであるため、
最盛期に比べると、ギミック・メカデザインの退化がひどいですが、
ガルタイガーはそれを補って余りある、魅力を持っているといえます!